契約書作成の準備
契約書作成の準備
契約書の用紙と筆記用具
- 契約書の用紙は、耐久性のある紙を用います。出来れば和紙が良いです。
- 筆記用具は、墨書きが最高ですが、耐久性のあるボールペンやマジックの他ワープロでもかまいません。
鉛筆での契約書作成は可能か
鉛筆等文字の改ざんが容易な物はダメです。契約書は、後日の証拠として残る物ですから改ざんされにくく、年月を経過しても消えることのないもので書くことが必要です。
契約書の作成通数は
契約書は、当事者の数だけ作るのが原則です。たとえば、当事者の一方が契約書を紛失した場合、他の当事者のもとに存在することがわかりますので、契約書の写を請求する手がかりとなることもあります。
また、連帯保証人付きの正本と副本を作成する場合、契約書の正本は、主債務者の分だけでOKですが、契約書の写は連帯保証人も所持する必要あり。
契約書のとじ方
契約書が二枚以上にわたるときは、通常フクロとじで作成し、ホッチキスは避けるべき(金属のさびが紙を汚染・とじた部分が破れる等)。
市販の契約書を使うときの注意
文房具店などでは、基本的な契約書式を売っています。個人、小規模取引では、これらを利用することが多く、土地賃貸借契約書、建物賃貸借契約書、駐車場賃貸借契約書、金銭消費貸借契約書、不動産売買契約書などがあります。
書式の利点
- 簡便である。
- 一応の要件は書式の中に盛られているので、必要な条文を忘れたというミスが起こりにくい。
- 当事者双方にとって一応中立的にみえるという点(実質は違う)。
書式の欠点
- ポイントの押さえ方が足りない(何が重要な条項かわかりにくい)。
- 契約書の本文が細かいため、当事者がよく読まないということによる誤解が発生しやすい。
- 特約条項などを付加した場合、基本条項との一貫性を欠くという結果になりやすい。
- その条項すべてが有効に適用されると思われがちになりやすい。
契約書作成は、やはりプロに
契約書は、その内容が全てです。市販の書式を利用するのも良いですが、ポイントをしっかり押さえ、コンプライアンス(法令遵守)違反にならないように気をつけ、しっかりとした契約書を作成できる様にしましょう。
契約書は、1文、1語が大変重要な意味を持っております。
やはり、しっかりした契約書作成には、日々契約書と向き合っているプロの力を借りるのも後々、契約書でのトラブルを考えた場合、安心かもしれません。